【Xiaomi Mi10レビュー】
【Xiaomi Mi10レビュー】
日本のXiaomiスマホでは、ローエンドからミドルレンジのスマホが人気があり、最近ではRedmiNote10Proが日本で非常に人気がある。
しかしまだ日本ではXiaomiのフラグシップモデルは発売されておらず、これから発売される予定もない。
今回はXiaomiのフラグシップモデルモデルのスマホを触ってみたく、フリマサイトでMi10を購入し、しばらく使ったのでレビューしていく。
【Mi10の特徴】
・6.7インチ90Hz有機ELディスプレイ
・Snapdragon865
・108MPの高画素カメラ
・4眼カメラ(望遠なし)
・逆ワイヤレス充電に対応
Mi10の主な特徴をまとめると、上記の5つ。
Xiaomiのフラグシップスマホというだけあり、2020年の最高峰のスペックを搭載してるといえる。
まず、6.7インチの90Hz有機ELディスプレイ。
これらを搭載し、小さなパンチホール、エッジディスプレイにより、非常に没入感のあるディスプレイだと思う。
また、明るさが非常に明るいことにより、屋外でも視認性がほとんど損なわれず、見やすいディスプレイとなっている。
ゲームをするときもiPhoneのような大きなノッチもなく、ゲームにしっかり没入できる。
このようにディスプレイには力を入れており、2020年の最高スペックを搭載している。
欲を言えば120Hzに対応してほしかったが、バッテリー持ちを考慮し、90Hzに抑えたのだろう。
90Hzでもヌルヌル感は損っておらず、気持ちいいスクロールができる。
次の特徴は、Snapdragonの865を搭載している点。
これは2020年の最初に出たハイエンドCPUで、Antutuベンチマークノスコアでは60万点を超えるスペックで、2021年現在でも十分すぎる性能だ。
また、動作が重たいMIUIも、855では物足りない感が若干あったが、865を搭載してることにより、ヌルヌルサクサクの操作が可能。
↑Mi10のAntutuベンチマーク計測結果
↑Mi9のAntutuベンチマーク計測結果
次はカメラ。
サブ機として使っているMi9と比較し、Mi9からMi10の1年でどれだけカメラ性能が上がったかを見ていく。(すべてAIオンで撮影)
まずは標準の広角撮影
どちらもAIオンにして撮影しているが、Mi9はAIの味付けが濃く、緑がすごく濃く写ってしまっているが、Mi10では自然な写りになっている。
↑Mi10で撮ったものを拡大
↑Mi9で撮ったものを拡大
拡大して細部まで見ると、Mi10の方がやや鮮明に写っていることが分かる。
続いて超広角撮影
標準と同じく、Mi9はAI補正が強いのに対し、Mi10は自然に写っている。
撮る場所がズレてしまっているのであまり分からないが、Mi9よりもMi10の方が画角が広い。
続いて望遠比較
↑2倍望遠
↑5倍望遠
↑10倍望遠(どちらも最大望遠)
見ての通りMi10は望遠レンズを搭載していないので、Mi9の方がきれいな写りになっている。
Mi9からMi10で望遠レンズが消えてしまったのは残念だ。ちなみにMi11も望遠レンズは積んでいない。
最後に逆光でどれだけ白飛びを抑えられるかテスト
Mi9で完全に白飛びしている太陽も、Mi10ではかなり頑張っている印象。(HDRはどちらもオン)
続いての特徴は、逆ワイヤレス充電に対応しているという点。
Mi10では、背面にQi対応のスマホやワイヤレスイヤホンを乗せるだけで簡単に充電ができてしまう。
出先でスマホやイヤホンのバッテリーがなくなってしまった時などは本体にのせるだけで簡単に充電できるので安心だ。
Mi10の特徴をざっくり見てきたが、最後にこのスマホの良いところと悪いところをまとめていく。
【Mi10を使ってみて良かったところ】
・カメラがMi9と比べてしっかり進化している
・Snapdragon865を搭載し、8GBメモリ、90Hzのリフレッシュレートに対応し、ヌルヌルサクサクなディスプレイ
・小さなパンチホールとエッジディスプレイによる没入感のあるディスプレイ
・逆ワイヤレス充電に対応
・画面内指紋認証、顔認証が、爆速
・ボディーの質感がとにかく良く、所有欲の上がる質感
・5万円ほどで購入できる
・家電リモコンとして使える
特にディスプレイ面では、今まで使ったスマホの中で最高レベルで、所有欲を満たしてくれるので本当に買ってよかったと思える性能だ。
また、発売当初は7万円台で少し高いという印象だったが、現在は中古で5万円ほどで購入でき、買いやすい値段になっている。この価格でSnapdragon865を搭載したスマホが買えるのは悪くない。
【Mi10を使ってみて残念だったところ】
・望遠カメラが搭載されていない
・まぁまぁ発熱する
・バッテリー持ちが悪い
・デュアルSIM非対応
以上の3つが気になった点だ。
望遠カメラが搭載されていないという点は最近の中華スマホあるあるで、代わりにマクロカメラや深度センサーなどを搭載してしまっている。
もちろんMi10にもこの2つが搭載されているが、正直マクロカメラはほとんど使ったことがない。
Mi9では超広角レンズを使ったマクロ撮影ができるため、Mi10でわざわざマクロカメラを搭載したのかは本当に疑問だ。
というか最近のほとんどの中華スマホが同じようなことをしてるので中華スマホ全体に言いたい。
「マクロカメラはいらん。」
熱くなってしまったが、続いてもっと熱くなる点がある。
それは発熱。
これはSnapdragon865を搭載していることが原因だと思うが、Mi10はまぁまぁ発熱する。
特にカメラ周りを長時間触ったときはびっくりするくらい熱くなったので注意が必要かもしれない。
続いてバッテリー持ち。
私は以前Mate 20Proというスマホを使っていたのだが、HuaweiのスマホはKirinという独自のチップを搭載しており、スマホ自体との相性が良いからか、かなりバッテリー持ちが良かった。
Mi10はMate 20Proに比べるとバッテリー持ちはかなり悪い。
しかし一日使っていて途中でバッテリーが無くなるというわけではなく、一日程度なら普通に持つバッテリーだ。
(Mate 20Proが良すぎたのかも…笑)
最後の残念ポイントはデュアルSIMに非対応という点。
これは多くの人が言っていることだが一応触れておく。
XiaomiのMIUIには、デュアルアプリという機能があり、例えば電話番号を2番号持つことにより、LINEの2つのアカウントを1台のスマホでログインでき、LINEアプリを複製できるという機能だ。
LINE以外にもTwitterやInstagramなどで2つのアカウントを持っている場合、アプリを複製できるので、いちいちアカウントを切り替える手間もなくなる。
しかしMi10では、入れられるSIMカードが一つのみで、Mi9のように2つのSIMカードを入れることができない。
Mi10のSIMトレイ
Mi9のSIMトレイ
見ての通り、Mi10の方はしっかりと2つ目のSIMトレイが潰されているのが分かる。
LINEを使い分けたい人にとってはこの仕様は少し不便かもしれない。
以上がMi10を使ってみて残念だったところだ。
正直言って、Mi9と比べてスペックダウンしているところもあるが、メインカメラと広角カメラのスペックが上がっていたり、ディスプレイの性能もしっかり進化しているので総合的に見ると一年でかなり良い進化を遂げたという印象を持った。
Mi10を使ってみてかなり良いスマホだということが分かったのでXiaomiJapanには早く日本でXiaomiのフラグシップスマホを出してほしいと感じた。
また、6月24日にはフラグシップではないが、Snapdragon780Gを搭載したMi11 Lite5Gが発表されると言われているので、とても楽しみだ。
(780GはAntutu50万点くらい出るらしいのでこれはもうフラグシップスマホと言っていいかも…笑)
発売当初は高いと言われたMi10だが、今は5万円程度で買えるため、非常に良いスマホだと思う。
Xiaomiのフラグシップレベルのスマホを安く体験してみたい人にはかなりおすすめな機種だ。